研究室展示

 研究室展示の目的は,大学で日頃どのような研究が行われているのかを明確に示し,参加者の皆様に理解していただくことにあります.研究室展示は,参加者の皆様に「見て」「触って」「体験する」できるよう工夫しており,わかりやすく紹介いたします.
 また同じ大学に所属する研究室間にとっても,お互いにどのような研究をしているのかをより深く理解する良い機会となります.さらに別企画である企業展示も同じ会場で行いますので,両展示を併せてお楽しみいただけます.


松江工業高等専門学校
和田守研究室
6日(土) 15:45-17:00 ブース@
@楽器の演奏支援ソフトウェアの開発
A画像を用いた作曲アルゴリズムの検討
@楽器の演奏支援ソフトウェアの開発
 楽器演奏の練習の際に使用できる機器やソフトウェアには,チューナーやメトロノームなどがあります。しかし,楽器の音色を評価してくれるものはなく,音色を向上させるには経験や能力が必要です。そこで,個人練習の際に自分の音色をプロの演奏やパートリーダーなど手本となる音と比較できるよう,音色の相対評価を行い,その評価結果を視覚的に表示する演奏支援ソフトウェアの開発を行っています。

A画像を用いた作曲アルゴリズムの検討
 近年,コンピュータで作曲を行う自動作曲システムが多数開発されています。しかし,これらの自動作曲システムでは乱数を用いて作曲を行うものが多く,作曲者の意図やイメージが反映されているとは言えません。また,全く新しいメロディを生み出すことは,プロの作曲家にとってもたやすいことではありません。
 そこで,新しい作曲方法として絵を用いることはできないかと考え,画像の色情報,形状情報を元にした作曲アルゴリズムを提案しました。さらに,そのアルゴリズムを用いた作曲インターフェースの開発を行っています。



松江工業専門学校
地域人材育成推進事業
6日(土) 17:00-18:15 ブースE
7日(日) 9:30-10:45 ブースE
@地域における社会人向け人材育成事業
A地域における子供向け人材育成事業
 地域における社会人を対処とした人材育成事業および,小中学生を対象とした講座の紹介を行う。島根県における技術者育成の観点から,松江工業高等専門学校における人材育成の推進室では多数の講座を実施している。
 当日は最新の加工技術に関する講座の紹介や,理科離れ対策として実施している子供向けの講座の紹介を行う。



島根大学
平川研究室
6日(土) 15:45-17:00 ブースD
7日(日) 10:45-12:00 ブースD
新たなユーザインタフェースの実現を目指して
 島根大学総合理工学部の平川研究室では、あくまでも人間の視点に立ち、人間にとって素直なコンピュータの姿を探し求める研究を行なっています。PCに使われるのではなく、更に言えばPCの存在を気にかけることなく作業できるような仕掛けを考えています。画面をのぞきながらコンピュータを操作するスタイルは、近い将来、消えてなくなるに違いありません。「コンピュータって、こんなもの」といった既成概念を取り払えば、いろいろな未来が見えてきます
  そのようなひとつの試みとして、2次元平面上の任意の位置から音が出力できるようなテーブル型サウンドシステムを核に、その上で行う人間のジェスチャによって操作が行えるシステムを展示します。同時に複数の音を出力できるとともに、その位置を移動させたり、もちろん音量を変化させることもできます。テーブルを囲んで参加している全ての利用者が、その位置を含めた音の情報を共有することができるため、音(楽)を介した協調作業の促進を可能にします。当日は最新の加工技術に関する講座の紹介や,理科離れ対策として実施している子供向けの講座の紹介を行う。
 また、水を媒介にして、人間とコンピュータが互いに情報をやり取りするシステムを紹介します。利用者のシステムへの指示は、手でモノをすくったり、水に指を沈めるなどといったジェスチャ動作によって行えるようになっています。アクリル製の水槽の上部に設置したビデオプロジェクタから画像やアニメーションを水面に映し出すことができるようになっています。今回の展示では、水に差し込んだ自分の指を絵筆代わりにして、水の上に自由に絵を描くことができる応用を紹介します。



鳥取大学大学院工学研究科
情報システム研究室
6日(土) 17:00-18:15 ブースA
品質指向ソフトウェアマネジメント技術に関する研究
 本研究室では,製品生産物や知的生産物の中でも,情報システムをはじめとする工学システムにおける品質と信頼性の評価に関する研究を情報管理工学の下で推進しています.これらの生産活動を管理するための代表的な指標は,品質(Q: Quality),コスト(C: Cost),納期(D: Delivery)であり,QCDの協調を図ることが重要です.特に,「買手やユーザの要求に合った品質の品物またはサービスを経済的に作り出すための手段や体系」である品質管理は,生産性を確保しながら高品質製品を実現する基幹技術です.私たちの研究室では,特に,情報システムの品質・信頼性に関する問題を取り扱っており,コンピュータシステムのハードウェアとソフトウェアの両面から,システム分析と評価に関する研究を行っています.以下に,現在取り組んでいる代表的な研究対象を列挙します.

・ソフトウェア品質・信頼性の計測・評価モデルの構築と評価
・ソフトウェアマネジメントツールの作成
・プロジェクトマネジメントにおける品質マネジメント手法の開発
・ハードウェア/ソフトウェアの可用性評価
・総合的品質管理(TQM: Total Quality Management)における統計的品質管理手法の開発



国立米子工業高等専門学校
雑賀研究室
6日(土) 15:45-17:00 ブースB
血糖値測定のための皮膚画像入力装置
 私たちの研究室では、近赤外光を用いた採血不要で安全な血糖値測定器を開発してきました。
 概要としては手の甲に近赤外光を照射し、拡散光を測定することによりグルコース量を推定します。近赤外光は手の甲の同じ場所に照射しなければなりません。
 そこで、同じ場所に照射するために手の甲の静脈を利用することを考えました。静脈血内のヘモグロビンは近赤外光を強く吸収する性質があり、手の甲に近赤外光を照射し、USBカメラで撮影することにより静脈の部分が目立ちます。
 その画像をデータ処理することにより手の甲の静脈マップを作ります。これを基準静脈マップとして、異なる時間のUSBカメラの映像とこの静脈マップを比較することにより、同じ場所への移動量を計測して近赤外光を同一場所に照射することができるようになると考えました。
 今回私たちが展示する装置は上記の手の甲に近赤外光を照射し、それをUSBカメラで撮影して静脈マップをつくる部分です。



鳥取環境大学
鷲見研究室
6日(土) 17:00-18:15 ブースC
@画像中の対象を抽出するアクティブネットの研究
A道路標識認識に特化したSOMの研究
B道路標識の自動認識に向けた動画像対応のOpenCVの応用研究
C考える力を養うマイコンカーを使ったプログラミング教室
D次世代通信機器に役立つPLLの研究
E地域貢献に役立つツールとしてのロボットアーム
@画像中の対象を抽出するアクティブネットの研究
  単なるネット(網)を生き物に変身させて,対象物体捕捉能力を与えて,確実に対象を捕捉する研究
A道路標識認識に特化したSOMの研究
  SOMのアプリケーションは多々あるが,鷲見研では具体例として,道路標識の自動認識に向けての研究
B道路標識の自動認識に向けた動画像対応のOpenCVの応用研究
  道路標識の自動認識に向けて,車載カメラからの動画像からの対象認識のOpenCVを使用しての応用研究
C考える力を養うマイコンカーを使ったプログラミング教室
  理科離れを防止して,工業立国日本の大前提となる技術者養成の礎として,まず理科好き生徒になってもらうための取り組み
D次世代通信機器に役立つPLLの研究
  次世代通信必須の超高速PLLの開発を,現行技術を有効活用した新技術の紹介
E地域貢献に役立つツールとしてのロボットアーム
  Eは子どもを対象にした体験コーナーです.パネル展示と実機セットを持ち込んで実演と体験できます.ジョイスチックで,ロボットアームを操作してお菓子のつかみ取りを子どもたちが体験出来ます(大人もOK).お菓子が無くなればその時点で終了となります.




The 12th IEEE Hiroshima Student Symposium